RF探検隊

このブログは、かっぱの不思議な小説です。実際のRFでは、こんな話はありません^^; また、登場人物の方々についても、実際の性格を反映している訳ではない事をお伝えしておきます。

  スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  商人組合~ある倉庫番の苦悩~

商人組合~ある倉庫番の苦悩~

”ドサッ…”

「た、大変だ!すぐに医者を呼ぶんだ!」

”ザワザワザワ…”

ここはコラHQ。両替商の周りに、人が集まっている。

「は~い、どいてどいて。え~と、倒れたのは…」

と医師の春花先生は、倒れている人物の様子を伺う。

「うん。やっぱり思った通りね。しばらく入院だわ。」

そしてその人物…両替商のソウ・コ・バンさん(仮名)は、病院へと運ばれていった。





「シンディ!バファー神殿で謎の骨が発掘された!すぐに取材して来い!」

ここはコラにある、ディセム放送局。今日もグローダー局長の声が響く。

「かっぱ~!”きゅうり栽培”の原稿、いつになったら上がるんだ!?」

「あ、すいません!もう少し掛かります!」

かっぱは机で、昨日の取材内容をまとめている。

「馬鹿野郎!とっとと仕上げないと、その皿カチ割るぞ!」

”プルルルル”

とその時、局長の電話が鳴り響いた。

「はい?こちらディセム放送局。何!?また両替商が倒れただって!?これで何回目だ?」

バンさんが倒れたのは、これが初めてではない。月に2~3回は倒れているのである。

「…う~ん、一体どういう事だ?…刃魔!すぐに病院へ急行してくれ!」

「わかりました!行ってきます!」

刃魔はカメラマンを引き連れて、バンさんが入院している病院へと向かった。





「いえ。まだ面会できる状態ではありません。」

「そこを何とか!月に2回も3回も入院なんて、異常ですよ!?」

病院では、春花先生と刃魔が押し問答をしていた。

そこへSct看護師が、春花先生に耳打ちをした。

「え?そう…わかりました。」

春花先生は、仕方ないという表情で刃魔の方へ振り向いた。

「刃魔さん。バンさんが、是非取材をして欲しいという事です。ただし長時間は患者の身体に響きますので、短時間で終えて下さい。」

「わ、わかりました!ありがとうございます!」

刃魔とカメラマンは、春花先生に頭を下げ、Sct看護師に病室を案内された。

案内された場所は、集中治療室。バンさんは、それほど容態が悪いのか?

「お~ほっほっほ!ここがバンさんの病室よ!時間は30分。それまでに取材を終えてくださいね!」

そう言うとSct看護師は、ナースステーションへと戻っていった。

”ゴクッ…”

刃魔は、緊張のため唾を飲み込む。

震える手でドアをノックした。

”コンコン”

「はい。ディセム放送局の方ですね。どうぞ。」

病室の中から返事が返ってきた。

「…さて…行くか…」

刃魔とカメラマンは、緊張しながら病室へのドアを開けた。

「よくいらしてくださいました。どうぞ。」

ソウ・コ・バンさんはベッドの上に上半身だけを起こし、刃魔達を出迎えた。

「バンさん、思ったより元気そうで安心しました。」

刃魔はバンさんに握手を求めた。

バンさんはそれに応え、刃魔と握手を交わす。

”な、なんてやせ細った手だ…”

刃魔は、バンさんのやせ細った手に、驚きを隠せなかった。

「えっと…私の取材でしたね…ではお話します。私の仕事の事を…」


カメラマンの機龍は、バンさんを中心に映像を撮り始めた。

*ここからはプライバシー保護のため、目隠し及び音声を変えてお送りします。

「そう…私はコラHQの両替商と言う事で、倉庫の管理も任されているのはご存知ですよね…」

「ええ。知っています。倉庫はHQにしかありませんからね。」

刃魔は、バンさんにマイクを向けながら、相槌を打つ。

「実はその倉庫の業務が大変で…こうして月に数回、病院にお世話になってしまうんです…」

そしてバンさんは、涙目になりながら語り始めた。

「…殆どのコラの方は、倉庫を利用されていると思います。ええ。すべてと言っても間違いないと思います。」

バンさんは、分厚い紙の束を取り出した。厚さは30センチほどである。

「バンさん…この束は…?」

「これは、倉庫を利用されている方のリストです。これでも4分の1ほどでしかありません。」

刃魔と機龍は、驚きの表情を隠せない。

あの狭い場所のどこに、それだけの物を収容するスペースがあるのだろうか?

「コラの倉庫は、アニムス達の世界…異次元に開設してあるのですが、その管理が大変なのです。」

なるほど。異次元の世界は、果てしなく広いと聞いている。

「で、私は皆様の荷物を預かり、暇な5体のヘカ…いえ、アニムスにその荷物を各倉庫へ入れるように指示しているんです。」

バンさんは、ハンカチで涙を拭きながら、話を続けた。

「たった…たった1人と5体ですよ?千人以上の荷物を預かる倉庫番が…」

倉庫は、1人5つ開設する事が出来る。5×25(一つの倉庫に収納できる荷物の数)=125

単純に千人が荷物を預けているとすると、1,000×125=125,000…

たった1人と5体で、12万5千もの荷物を管理しているのである。

刃魔と機龍は、返事に詰まってしまう。

「でも…それはいいんです…そんな大役を私ごときに任せてくださった、種族管理人には感謝をしています。」

「問題は…その預かる荷物なんです…」

”ハァ~”っとバンさんは一息ついた。

倉庫には、様々な物を預ける事が出来る。

薬に宝石類、武器に防具…さらにはお菓子まで預かってくれる。

「その…問題の荷物とは…?」

刃魔は、震える声で質問をした。

「一つ目は…お菓子です…」

お菓子とは、クリスマスイベント時にチューティーサンタからプレゼントされた物である。

「飴とケーキ…元々倉庫には冷蔵機能がないので、長期間預かるのは大変なんです…」

飴はまだいいとしてもケーキ!これはかなり賞味期限が短いはずである。

「これはアニムス達にかなり迷惑を掛けているんですが…各アニムスの家で冷凍保存してもらっているんです…」

ケーキには、カットされたケーキと1ホールのままの高級ケーキがある。

「今は大分少なくなったんですが、あの時期は本当に大変でした…一人何十台もの高級ケーキを預けていくのですから…」

「私達は、腐らせないようにと努力しました。ええ。ヘカ…アニムス達にもかなり負担を掛けてしまいました。」

バンさんは、再び涙をこぼしながら

「でも…ダメな時はダメなんです…腐ったケーキのあの臭い…あれは耐えられるものではありません。あの臭いで、数体のアニムスが辞めていきました…」

「…それは…大変でしたね…」

”ゴク”

一口水を飲んで、バンさんは続けた。

「ええ。私もその臭いに耐え切れず、何回か倒れましたわ。もう二度と預かりたくない荷物の一つです…」

病室に静寂が流れる。

「でも、もっと大変なのは…防具なんです…」

バンさんは思い出したくないといった風に、顔をしかめた。

「新品の防具は問題ないんです。ええ。お店で買った新品は…」

「え…?それはどういう事ですか?」

装備には武器や防具、イヤリングや指輪等があるのだが、なぜ防具だけ?

「…中古防具…これがまた臭いんです…」

そこで刃魔と機龍は、はっと気づいた。

使用した防具はいつ洗ったのだろうか、と…

「あれはもう、ケーキ以上の臭いを…殺人的な臭いを放つんです…」

一つであれば、そんなに臭いはしないであろう。しかし…大量の防具が倉庫にしまってある。

「中古防具を預かったら私達はまず、防具の洗浄を行うのですが…一度こびりついた臭いは、なかなか取れません…」

口に手を当て、嗚咽を漏らすバンさん。

「そしてさらに問題なのは、最近支給された近接防具…あの防具の女性用に生物が張り付いているのはご存知ですね?」

つい一週間ほど前に支給された防具。その防具には、確かにバンさんの言う防具もある。

「え、ええ。知っています。私もその防具、預かってもらっています…」

刃魔の答えに、バンさんはキッと怒りの表情になる。

「…あ、すいません…あなたに怒っても、仕方ありませんよね…」

「い、いえ…で、その防具に何の問題が…?」

バンさんは、ボイスレコーダーを取り出し、スイッチを入れた。

”ゲロゲロ…ゲロゲロ…ウルサイ!”

そこから出てきた音は、カエルと思われる鳴き声と、なにやら怒鳴る声。

「これは…?」

「これは、その防具から発せられる鳴き声です…。夜になると、一斉に鳴き始めるんです…」

こんなのが何千と鳴き始めたら、それはうるさい事だろう。

「本当にアニムスたちには、可愛そうな事をしています。近所からは怒鳴られ、自分達も寝不足になって…」

きっと、バンさんはその対応にも追われているのであろう。

各アニムスの家庭に、バンさんが謝りに行く姿が想像出来る。

「…せめて…せめてあの鳴き声がなければ…私も倒れる事がなかったのに…」

バンさんは、ワッと泣き始めた。

「…バンさん…」

刃魔と機龍は、バンさんに掛ける言葉もなく、ただその姿を見つめるだけであった。

”コンコン”

「お~ほっほっほ!30分が過ぎましたわよ!これでお引き取りくださいな。」

Sct看護師がタイムリミットを知らせに来た。

「…早くお身体が治ります事を、祈っています…」

そして刃魔と機龍は病院を後にした。

ソウ・コ・バンさん(仮名)、物凄い苦労をしているんですね…;;
スポンサーサイト

   コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

名無しさん>
き、気にしないで;;この話、まとまりつかなくて自分でも失敗かと思っとります^^;
たまにはこういうのもいいよな~って…い、いや、ダメだよねorz

インフルマンこと・・・割り箸です。
インフルでバカになった頭にはとても面白く感じたのですが・・・(ρ_-){ゴシゴシ
高校生の時の剣道の授業の時のいやな臭いを思い出しましたwww
バッスメオイニー、とんでもヘイトだわさ(意味不明

割り箸さん>
は、早く治してね;;熱にうなされてるよ;;
剣道の防具、剣道部の人に嗅がせてもらっった事があります。
柔道部だった私の胴着と、どちらが臭いかと言うくだらない事で…
結果、剣道の防具の方が臭かったですw

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

プロフィール


かっぱくん

Author:かっぱくん
4サーバー CALLISTOにて生息中の妖怪

頭のお皿は、宇宙から落ちてきた物だと言う噂…



(C)1999-2005 CCR INC, ALL RIGHTS RESERVED. Published by SEGA


最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



過去ログ



カレンダー


05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -


ブロとも申請フォーム


この人とブロともになる


ブログ内検索



RSSフィード



リンク


このブログをリンクに追加する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。