RF探検隊

このブログは、かっぱの不思議な小説です。実際のRFでは、こんな話はありません^^; また、登場人物の方々についても、実際の性格を反映している訳ではない事をお伝えしておきます。

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  伝説の割り箸を求めて

「ふう。今年ももう終わりですね。」

トリは一年の終わりを家でのんびりと過ごそうとしていた。

テレビでは、大晦日の賑わいが中継されている。

「あら?あれは割り箸さん…」

画面の端に、ふと割り箸を見つけたトリ。

よく見ると、”大晦日特別販売!伝説の割り箸限定20膳!”となっている。

「確か、一日限定5膳でしたよね。大晦日だから、張り切ったのね。」

いつもなら手に入らない伝説の割り箸。しかし今日は特別に20膳が売られるという。

トリは急に欲しくなってきた。

「エリィさんも言ってましたね。伝説の割り箸でご飯を食べると、すごくおいしく感じるって。おせちを伝説の割り箸でいただくのもいいかも…」

そしてトリは、商店街へと足を運んだ。

「はい!いらっしゃい!今日は特別価格だよ!どんと持ってけ~!」

大きな声で商売をする店主達。商店街は人で溢れかえっていて、大賑わいだ。

”どうせならおいしい材料も買っていこうかしら。”

伝説の割り箸に合わせて、料理も手の込んだものにしようと、トリは色んなお店に寄って買い物を進めた。

まだ、伝説の割り箸を手に入れていないのに…

”さて、材料も買ったし、割り箸さんの所へ行きましょうか。”

トリはいくつもの買い物袋をぶら下げながら、割り箸の店へと急いだ。

「はい。ありがとうございました。」

丁度割り箸がお客さんに伝説の割り箸を渡しているところであった。

トリに気づいた割り箸。

「お!トリ。どうしたんだ?」

「さっきテレビで見て。いつもより多く割り箸を売っているみたいですね。私も買いに来ました。」

トリは笑顔で答える。

しかし割り箸は、申し訳なさそうな顔をして

「いや~、すまない。今丁度売り切れたところだったんだ。」

「え…そ、そうですか。まあ仕方ありませんね。私が色々お店に寄ってしまっていたから、買いそびれてしまったんですわ。」

トリは残念そうにその場を去った。

“ヒョコ”

割り箸の影から、バルが顔を出した。

「ねえ割り箸~。トリ姉ちゃんにあの事言わないの?」

「う~ん。まだいいよ。どうせ後から分かることだしな。」





一人トボトボと歩くトリ。少し落ち込んでいた。

その時

「トリ!元気なさそうだけど、どうしたの?」

エリィが声を掛けてきた。

「あ、エリィさん。いえ。大した事は無いんですけど…」

”キラ…”

エリィの買い物袋から、光るものを見つけたトリ。

「あら、それは…」

「あ、これ?ええ。伝説の割り箸よ。今日はいつもより多く売っているって言うじゃない!だから急いで買いにいったの。残り3膳だったから、危なかったわ~。」

エリィは笑顔で答えた。その笑顔が今は憎らしくも思えるトリ。

「良かったですね。私はほんのちょっとの差で買えなかったんです。」

”ハァー…”

とため息をつくトリ。

「残念だったわね。でもいつか手に入れることが出来るわよ。」

ポンポンっと笑顔でトリの背中を叩くエリィ。しかしトリは、いつかではなく、今欲しいのである。

「まあいいですわ。いい材料が手に入ったので、今日は料理で忙しくなりそうです。それではエリィさん、よいお年を。」

ペコッと頭を下げて、トリは歩きだした。

「うん。またね。よいお年を~。」

エリィはそのまま商店街へと向かっていった。お酒でも買い忘れたのであろう。

もうすぐ家に着くというところで、戮姉と戮妹に会った。

「あ、トリちゃんだ~!一杯お買い物したんだね~。」

いつも元気な戮妹。今はその元気を少しでも分けて欲しいトリである。

「ええ。いい材料がたくさん売っていたので…今から料理で大変ですわ。」

「ふ~ん。いいな~。でも私達は伝説の割り箸で食べるから、きっとおいしいはずよ。」

”えっ…伝説の割り箸を…しかも私達って言ったわね…”

「え?お二人とも、伝説の割り箸を手に入れたんですか?」

トリは、知り合いが3人も伝説の割り箸を手に入れた事に、ショックを受けていた。

「うん。今日は早起きして、割り箸さんのお店で並んでいたんだよ!」

「そうそう。初めて使うこの割り箸。今から楽しみだ~。」

二人とも、本当に楽しみにしているようである。

トリは思い切ってたずねた。

「あの…その割り箸、一膳分けていただけませんか…?」

戮姉と戮妹は顔を見合わせて

「う~ん、悪いけどだめよ。私たちも初めて使うんだから。」

「そうですよね。ごめんなさい。今の事は忘れてください。」

トリはペコッとお辞儀をして、その場を立ち去った。

そして自宅で料理を始めた。

「あら、思ったよりも多く出来たわね。バルさんでも呼ぼうかしら。」

トリは伝説の割り箸の事ばかり考えてしまい、いつの間にか一人では食べきれない量を作ってしまっていた。

フォース伝達機でバルに連絡を取るトリ。

「バルさん、明日のお正月、私の家に来ません?おせちを多く作りすぎちゃって…」

「え!いいの?行く!トリ姉ちゃんの料理って、おいしいんだもん!伝説の割り箸もあるし、すごく楽しみだよ!」

なんと妹のバルも伝説の割り箸を手に入れていたのだ!

ますます落ち込むトリ。しかし気を取り直して

「え、ええ。では明日、お待ちしています。」

”プチ”

伝達機を切った後、トリは深いため息をついた。

「ああ。なんで私の周りの人達ばかり、伝説の割り箸を手に入れることが出来たんでしょう…」

まだ知らない人が手に入れたのであれば、諦めもつくが、自分の知り合いや身内が手に入れたとなると、話は別である。

今年は自分に運がなかっただけ。来年はきっといい事があるはず、と自分に言い聞かせてトリは忘れようとしていた。

諦めて眠りにつくトリ。





年が明けた朝。

「はぁ。夢にまで見るなんて…」

伝説の割り箸でおせちを食べる夢を見たトリ。それはそれは、おいしそうに食べていたのである。

元旦だと言うのに、気持ちは落ち込んでいるトリであった。

”コンコン”

「トリ姉ちゃん、あけましておめでと~!」

バルがやってきた。

「バルさん?もう準備は出来ているから、入ってらっしゃい。」

バルが片手に金色に光る割り箸を持って入ってきた。

トリはなるべく、それを見ないようにした。

「よう、トリ。あけましておめでとう。」

バルの後ろから、割り箸が顔を出した。

「あら、割り箸さん。あけましておめでとうございます。」

「あ、トリ姉ちゃん。割り箸さんも一緒にご馳走になりたいんだって。」

「トリが昨日、いい材料を手に入れたって言っていたからな。ちょっとご馳走になりにきたぞ。」

割り箸は片手に買い物袋をぶら下げながら、トリの家に入ってきた。

「ええどうぞ。一人では食べきれないほど作ってしまったので。」

”割り箸さんは、当然自分で作った割り箸をつかうんでしょうね…”

「さて、これは差し入れだ。まずはお酒におつまみ。それに…」

そう言って割り箸は次々とテーブルにおいていった。そして最後に…

”キラ…”

金色に光るものを数本、テーブルに置いた。

「あら、これは…?」

伝説の割り箸である。ちょうど3膳ある。

「ん?ああ。これは昨日から用意していたんだけどな。お前達姉妹には、いつもつけてもらっているお礼だ。」

実は割り箸、昨日からトリ・バル姉妹のために、伝説の割り箸をよけてあったのだ。

実際に昨日作った割り箸は23膳。トリ・バル姉妹に渡すため、わざわざ余分に作ったのである。

「え、本当ですか?ありがとうございます…。」

念願の伝説の割り箸が、今目の前にある。しかも自分の分まで。

さっそく席に座る3人。

「さあトリ。この割り箸を使ってくれ。」

伝説の割り箸を手渡されたトリは、早速割ってみる。

”パキーン”

澄んだ音が部屋に響く。

トリは感動で胸が一杯になった。

そして割り箸とバルも割ると…

”パキーン…”

”ピキーン…”

トリとは違った、澄んだ音がした。

「あら、音が…?」

「ああ、この音は一膳一膳、違うんだ。みんな気づいていないけどな。得したな。この違いが聞けて。」

「ええ。本当に得ですわ。割り箸さん、ありがとうございます。」

”いただきま~す!”

トリは一つつまんで、口へ運んだ。

「お、おいしい…」

「うん!トリ姉ちゃんの料理と、この割り箸が合わさって、すごくおいしいよ!」

噂にたがわぬ割り箸の効果。普段の料理以上においしく感じるのであった。

3人は笑顔で食べ続けた。

”きっと今年もいい年になりますわ”

そう心に思ったトリであった。

             BY かっぱくん^^
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   コメント

割りさんの伝説の割り箸w
手に入れられないんじゃ・・・と
ドキドキしちゃったヨ^^;
お正月に伝説の割り箸を手に入れるとは・・
良い年になりそうですな^^

今年もよろしくです^^

一日一更新!
を今の所守っているんだけど、いつまで出来るかな?w
最低でも2日に一度は更新するつもりだから、また覗いて見てね^^

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