RF探検隊

このブログは、かっぱの不思議な小説です。実際のRFでは、こんな話はありません^^; また、登場人物の方々についても、実際の性格を反映している訳ではない事をお伝えしておきます。

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  古物商ペレペレ


「割り箸の不安」

木のいい匂いが漂っている工房の中で、美術館職員の女性と割り箸の話し合いは続いている。

「お披露目といっても、この工房のみでの話だったからな。俺の目が届いていないと、心配なんだよ。」

「大丈夫です!わがノバス美術館の警備は世界イチィィ…じゃなくて世界一です!万が一もありえません!」

中々話が進まないようで、ペレペレは間に入る事にした。

「よぉ!どうしたんだ?割り箸。」

なぜか岡持ちを持ったペレペレの姿に、女性は…

「あら?出前を頼んだのですか?私に払わせて下さい!」

と財布を取り出す。

「ち、違う違う!俺は割り箸の友人で、古物商をやっているんだ。」

慌てて女性の手を押さえるペレペレ。

「ペレペレ、貰っておいてもいいんじゃないか?」

割り箸はクスッと笑いながら立ち上がった。

「え?古物商のペレペレさん?ああ!あの鉱山でお店を出している方ですね!」

手をポンッと打つと、女性は名刺を取り出した。

「あ、どうも。ふむふむ…ノバス美術館企画課のシャトさんですか。」

名刺を受け取ったペレペレは、名前を確認してから名刺を胸ポケットにしまいこんだ。

「ええ!ペレペレさんからもお願いします!是非プラチナ割り箸を美術館に!」

シャトはペレペレの腕を取り、自分に引き寄せた。

片足が浮いて、思わずケンケンと跳ぶはめになったペレペレ。

「ちょ、ちょっと待ってくれよ!落ち着け~!」

ペレペレは、シャトの手を振り解いて何とか体制を立て直した。

「は!ごめんなさい…つい興奮して…」

我に返ったシャトは、ペコペコと頭を下げる。

「ま、とにかく美術館で展示する気はないよ。帰ってくれ。」

「え!え?私は諦めませんよ~…」

割り箸はシャトを押し出すと、木の円い椅子に座った。

「は~。参った参った。すまないな、変なもの見せて。」

「いや、気にするな。じゃ、早速これでも食ってくれ。」

ペレペレは作業机に岡持ちを置くと、中から麻婆豆腐と北京ダックを取り出した。

ふわっとおいしそうな匂いが、割り箸の鼻を刺激した。

「おお!話しすぎて丁度お腹が減っていたんだ!ありがたくいただくよ!」

「ああ。冷めないうちに食べてくれ。ところで割り箸。展示の事だけど…」

割り箸が立ち上がって料理を運ぼうとすると、ペレペレが先程の話について問い掛けた。

「ん?ああ、あれか。さっき聞いていたかもしれんが、いくら厳重な警備でも、俺の目に届かない所では嫌なんだよ。」

100年に一本の割合でしか生まれない、プラチナ割り箸。

割り箸の不安ももっともであるが、せっかくの割り箸である。

美術館での展示がベストだと思われる。

「でも…お前も本当は展示して欲しいんじゃないか?」

「…まあな…でもいいんだ。」

そのまま黙って、割り箸は料理をダイニングルームへ運んでいった。

割り箸が戻ってくるのを待ちながら、ペレペレは考えた。

”割り箸が信頼できる警備が出来たらいいんだよな…”

色々考えているうちに、割り箸が戻ってきた。


「じゃ、準備が出来たから一緒に飯でも食おう。」

割り箸は笑顔でペレペレを招待する。

ダイニングルームへ移動する二人。

食卓テーブルの上には、ペレペレが持ってきた料理のほかに、ホカホカのご飯があった。

「おお!さすが割り箸だな!この米、光輝いているぞ!」

割り箸が炊いたご飯は、光に反射して輝き、おいしそうな湯気を立てていた。

「はっはっは!さらにこの黄金の割り箸!これで完璧だ!」

箸立てには、黄金の割り箸が2本入っていた。

二人はその割り箸を取り出して、食事に取り掛かった。

他愛も無い雑談が続き、あっと言う間にテーブルにあった料理が二人のお腹に吸い込まれていった。

「ふ~。うまかった!」

「ああ!やっぱりおいしい物を食べると、気分がすっきりするな!」

二人はお腹をポンポンと叩きながら、満足したようで笑顔になっている。

「は~。お腹が膨らんだら、眠くなっちまったよ。」

割り箸の目は、すでに半分ほど閉じかかっている。

「そりゃそうだろう。疲れているんだから。ま、ゆっくり休んでくれ。」

「ああ。そうするよ。今日はありがとな!」

ペレペレは岡持ちにお皿を仕舞うと、割り箸と握手を交わし、割り箸工房を後にした。

だが、割り箸工房を出てしばらく歩いていると…

「ペレペレさん!待ってください!」

シャトが後ろから追いかけてきた。
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   コメント

プ、プラチナ割り箸・・・。もう気軽には手に入れられない物を
作ってしまったのねw
ダヴィンチコードならぬ割り箸コードが!なんてねw

トリさん>
ふふふ…この割り箸は、誰も手にする事は出来ないでしょう…某怪盗さんがどうするかは分かりませんがw
ちなみにプラチナ割り箸に隠されているのは…割り箸さんの幼少の頃の秘密かも…w

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