RF探検隊

このブログは、かっぱの不思議な小説です。実際のRFでは、こんな話はありません^^; また、登場人物の方々についても、実際の性格を反映している訳ではない事をお伝えしておきます。

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  プラットホーム~すべての始まり~

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  ノバス保育園

「マッドな方々」

「じゃ、ショット。今日もいい子にしているんだよ。もんた君、頼んだよ。」

「は~い!パパ、お仕事いってらっしゃ~い!」

毎朝、保育園の玄関で繰り広げられている風景。

親と離れるのが嫌で泣き叫ぶ子、挨拶もそこそこに、さっさと自分のクラスへいってしまう子等、様々である。

今日はその中の一人、ショット君にちょっと注目。

ロングさんの息子であるショット君のそばには、いつもパイモンのもんた君がいる。

お父さんとお母さんは仕事が忙しく、なかなか息子に構ってあげられないからと、ショット君が一歳の誕生日の時にプレゼントしたアニムスである。

もうそれから三年の付き合いである。

アニムスを連れてくる事は本来お断りするところであるが、ショット君ともんた君は兄弟みたいなもの。

もんた君の保育料も負担すると言うご両親の熱心なお願いから、EURO園長が特別に許可をして下さったのだ。

”ガラガラガラ!”

「かっぱ先生、おはようございま~す!」

コラ組の戸を元気一杯に開け、ショット君が飛び込んできた。

「おはよう、ショット君。お、もんた君もおはよう。」

割り箸職人の息子であるお手元君に、折り紙を教えていた所であった。

入ってきた二人に気づいて、笑顔で挨拶を交わすかっぱ。

もんた君はペコリと頭を下げる。アニムスであるもんた君。まだこの世界の言葉をうまく話す事は出来ない。

「じゃ、ショット君。出席シールを貼ってから遊ぼうね。」

「は~い!」

カバンから一冊の帳面を取り出したショット君。長テーブルにセットされているシールを一枚はがし、今日の日付にシールを張ろうとするが…

何やら悩んでいるショット君に気づいたもんた君。今日の日付を指差して、ショット君に教えてあげる。

「あ、ここだった!もんた君、ありがとう!」

帳面をカバンにしまい、さっそく遊ぼうとするショット君。

「う~、おしっこ!先生!おしっこに行ってきま~す。」

ガラガラガラと戸を開け、急いで部屋を出て行くショット君。

「走ったら危ないよ~!…と…よっぽど我慢していたんだね。もんた君、ショット君が失敗したら教えてね~。」

もんた君はコクッとうなずき、ショット君の後を追いかけた。





「ふ~。すっきりした!じゃ、もんた君、一緒に遊ぼう!」

と、前を見ずに廊下へ出たショット君。

”ドン!”

ベラート組の雛森桃ちゃんとぶつかってしまった。

「い、痛い~!ちょっとショット君!ちゃんと前を見てよ!」

”ポカッ!”

と同時にショット君の頭を叩いた桃ちゃん。よくある出来事である。

「う、うえ~ん!桃ちゃんが叩いた~!」

ショット君の鳴き声を聞いたもんた君は、思わず桃ちゃんの頭を叩く。

「え~ん!もんた君が叩いた~!悪いのはショット君なのに~!」

二人の泣き声を聞きつけ、ベラート組のシャストア先生が慌ててトイレへ向かうが…

「ばか~!!!」

すでに間に合わず。桃ちゃんが盾でもんた君を叩いたところであった。

…いくらシールドマイラーだからと言って、どっから出したんだ、その盾…

「ムギュ~…」

ヘナヘナ~っと廊下へ倒れるもんた君。頭から少し血が出ている。

「も、もんた君!」

ショット君は叩かれた痛みも忘れ、もんた君のそばに駆け寄る。

「え~ん!もんた君~!」

「も、桃ちゃん、何してるの!ちょっともんた君を見せて!」

すぐにもんた君の頭を見るシャストア先生。たんこぶが出来て、そこから血が出ている。

”うん。傷はたいした事ないわ。でもこの二人に反省してもらうためにも…”

これもよくある事である。身体の痛みや心の痛み。そしてどうしていたらこんな事にならなかったのか等など。

少し大げさにして真剣に考えさせる事も、保育士の大事な役割である。

いつの間にかベラート組、コラ組の子ども達が集まってきている。

「あ、葬姫ちゃん。春花先生を呼んで来て!」

それからすぐに春花先生がやってきた。

シャストア先生と目配せをする春花先生。

「ふ~む、これは大変。ちょっと医務室へ連れて行くわね。」

もんた君を抱えて、春花先生は医務室へと向かった。

「じゃ、ショット君と桃ちゃん。なんでこうなったのかお話してくれるかな?」

シャストア先生は二人の視線に合わせてしゃがみ、理由を聞いた(長くなっちゃうので、この部分はカット^^;ご希望があれば追加します^^)





春花先生は、たんこぶに消毒をしてバンソウコウを貼った。

「よし!もんた君、これで大丈夫。」

もんた君は頭をさすりながら、春花先生にペコリと頭を下げた。

とその時、医務室の戸が開いた。

「フン。相変わらずなんて雑な治療だ。美しくない…」



「あ、あんたはKurenai!何しに来たのよ!」

Kurenai先生はベラートで看護師をしている、春花先生のライバルである。

学生時代から、美を追求してきた二人。常にどちらが上かを競っているのである。

「今度の職員健康診断の事で、園長を訪ねてきたのだが…お前には美学がないのか?」

「ふん。あんたの言う美学なんて、この保育園の子よりもたいした事ないわ!」

”バチバチバチ…”

火花が飛び散る二人。その二人に挟まれたもんた君は、ただオロオロするだけである。

「勝負よ!」
「勝負だ!」

こうして春花先生とKurenai先生の勝負が始まった…

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  お知らせです^^

  プラットホーム~すべての始まり~

  プラットホーム~すべての始まり~

  ノバス保育園

「体操指導」

”ピピピピピ…”

朝を知らせる目覚ましが鳴り響く。

「ふぁ~…もう朝か…」

大きく伸びをして、布団からもぞもぞとはいずりだしたのは…

ノバス保育園で保育士として働いている、かっぱである。

”ポチッ”

テレビをつけて、朝のニュースを確認する。

「…という事で、今朝の聖戦はベラート連邦の…」

ちょうど、今朝の聖戦結果が流れていた。

「ふ~ん、今日はベラが取ったのか。じゃ、今日は鉱山中央の散歩は危険だな…」

コーヒーを入れ、焼いたパンにバターを塗りながらかっぱは考えていた。

「さて、次の話題です。近頃の子ども達は、運動不足と言われています。特に今は冬。室内で過ごすことも多いのではないでしょうか。」

画面には室内で遊ぶ子どもが映し出されている。確かに外で遊ぶ子どもは見かけなくなった。

「と言うことで、今日は室内でもお手軽に出来る運動を紹介したいと思います。指導して下さいますのは、機…」

ふと時計を見ると、もう家を出なければいけない時間。慌ててテレビを消して、家を出るかっぱ。

向かうはノバス保育園。

ノバス保育園は、鉱山の真北、聖戦時でも危険の無い場所に設置されている。

ここにはノバスに住む三種族の子どもが預けられている。

コラ組・ベラート組・アクレシア組があるのだが、現在アクレシア組は子どもがいないため、空き室となっている。

かっぱが保育園の玄関に入ると、二人の園児が出迎えてくれた。

「かっぱ先生!おはようございま~す!」

「おはよう!戮姉ちゃん、今日も元気だね!」

「かぱちぇんちぇい、おはようです!」

戮妹は、姉の真似をしてちょこっと頭を下げた。

「はい、戮妹ちゃんもおはよう!」

そのまま職員室へと入る。

「おはようございま~す!」

職員室では、EURO園長とSct副園長が何やら話していた。

「あ、かっぱ先生。おはよう。ちょうどいい所にきてくれたね。」

園長が手招きをした。

かっぱは園長と副園長のそばに行く。

「オ~ホッホ!かっぱ先生。あなたにもちょっと聞いて欲しいんですけど…」

副園長の話はこうである。

今朝のニュースを見ていた副園長。運動不足を解消しようと、我が保育園でもその運動を取り入れようと言うのである。

そこで、テレビに出ていた体操の先生にお願いをしたのだが…

「それがね、これを準備して欲しいって言われたのよ~。かっぱ先生、これはどこで準備したらいいのかしらね~?」

副園長が一枚のメモを差し出した。そのメモには

”Ak-005×園児数分”

と書かれていた。

「う~ん、これはなんの記号ですか?」

多分体操に必要なのだろう。しかし、それが何なのかは誰もわからない。

「今日の午後にその先生が来られるから、早く準備したいのよ~。」

副園長は困った顔をしながら遊具カタログを取り出し、その記号を探している。

「おお。そうだ!春花先生に聞いてみよう。」

園長はポンッと手を叩き、職員室を出て行った。

春花先生は看護師であり、また様々な物を作り出す事が出来るアーティストでもある。

自宅は春花工房と言って、主に聖戦時のガードタワー作成などを行っている。

その彼女であれば、何かを知ってるかもしれない。

園長が春花先生を見つけ、先程のメモを見せる。

「ああ、これですか?知っていますよ。」

「おお、そうか!これを知っているか!では準備を頼みましたよ、春花先生。」

園長は笑顔でその場を立ち去った。

しかし、春花先生は不思議そうである。

「う~ん、こんなの何に使うのかしら…?しかも園児全員の分…?」

首を傾げながら、春花先生は工房へ電話を掛けた。

「ああ、私。Ak-005を…そう。お昼前までに持ってきて。」





一台の運搬車が、保育園に到着した。

「春花さん、どこに運びます?」

春花工房の従業員が、大きな箱を台車に乗せて運んできた。

「え~と、確か体操で使うって言っていたから…遊戯室まで運んで。」

”ガラガラガラ…”

「よっと!さすがにこれだけの数だと、重たいですね。」

”ドスン!”

その箱は、遊戯室の角に置かれた。

「そうよね。でもこれでなんの運動をするのかしら?この保育所には…」

「春花先生!ちょっと来て~!」

「あら、何かあったのかしら。じゃ、ありがとう。」

工房の従業員と話していた春花先生は、ベラート組のシャストア先生に呼ばれて、慌てて遊戯室を出て行った。

「これって、確かアクレシアの子ども用じゃなかったかな…」

従業員はブツブツいいながら、保育園を後にした。





午後二時。体操の先生が保育園へやってきた。

「おお。あなたがあの機龍先生ですか。今日はよろしくお願いしますよ。」

園長は機龍先生と握手をした。

「はい!任せてください!私の体操で、運動不足は解消です!」

その頃、遊戯室に子どもたちを集めてかっぱとシャストア先生は準備をしていた。

「じゃ、今からこれを配るけど、みんなまだ触っちゃダメだよ~。」

「は~~~~~い!!!!!」

元気な声で返事をする子ども達。

そして、遊戯室においてある箱を開けて中に入っている物を配ろうとすると…

「あれ?かっぱ先生。これって…」

シャストア先生はかっぱを手招きして呼び寄せる。

「どうしたの?シャストア先生。…あれ?これって…ギア?」

その箱に入っていたのは大量のギア。大きさは年長児のこぶし位である。

「え~と…ま、まあきっと体操に必要なんでしょう。さ、配りましょ。」

ガチャガチャと音をさせながら、シャストア先生とかっぱは、子ども達に謎のギアを配った。

子ども達はそのギアに興味津々である。

「あ、ひなのちゃん!転がさない!なめちゃん!消えて遊ばないの!」

そうこうしている内に、副園長がやってきた。

「オ~ホッホッホ!みなさん、元気があってよろしいですね~。じゃ、今からちょっとお話を聞いてね~。」

「は~い!」

ピタッと子ども達は静かになり、副園長の話に集中する。

「今日は、体操の先生をお呼びしました!機龍先生って言って、器械体操が得意なんですって!」

器械体操とこのギア、何の関係が…?

「じゃあみなさん、大きな声で先生を呼びましょう。せ~の…」

「機龍せんせ~い!」

大きな声で子ども達に呼ばれ、その先生は遊戯室へ入ってきた。

”ガシャン、ガシャン…”

機龍先生とは、アクレシアの人?であった。

シャストア先生とかっぱは、嫌な予感がして顔を見合わせる。

まさか…このギアの使い方って…

「やあみんな!元気一杯だね!先生は嬉しいぞ!」

機龍先生は副園長の横に立った。副園長は子ども達の後ろへと移動し、様子を見ている。

機龍先生は一つのギアを取り出した。子ども達に配ったギアと同じものである。

「では早速始めよう!みんな、この運動用ギアを装着して…」

と言って機龍先生はおもむろにお腹を開け、ギアを取り替える。

う…やっぱりか…

「装着なんか、出きるか~!!!!!」

”げし!”

シャストア先生の蹴りが飛んだのは、言うまでもない…

こうしてノバス保育園は、今日も平和な時間が過ぎていく…

  ノバス保育園入園のお知らせ^^

…と、訳の分からないタイトルです^^;

土曜日に番外編をUPします。その登場人物については、本編に登場していただいている方たち及び、まだ登場していないものの、以前の相関図(Σ(~D~ノ)ノまだ全部きちんと説明していない;;)に出ていた、アクレシアの機龍さんとすでに決めています^^

で、現在20名の方のお名前を借りているわけですが、この番外に関してはもう少し追加しようかな、と思っています(実は昨日、ぜひ出して欲しいと言う奇特な方がいらしたので、番外編で出させていただきます^^)。

と言う訳で番外編のみでもいいという方!非公開コメントでも構いませんので、お名前とクラス、そして自己アピールをして下さい^^

面白いアピールをして下さった方は、最優先で名前をお借りします^^

それでは、おまちしていま~す^^

  番外編のお知らせ^^

さて、今日の本編をUPしましたところで、番外編のお知らせです^^

突然ですが、これから土曜日は番外編の日にしたいと思います!

その番外編のタイトルは…

「ノバス保育園」

です^^

え~、とある方からWISをいただいて、ヒントをいただいて思いついた話です^^

なぜ保育園かと言うと…おいらが元男性保育士だったからです^^;

と言うことで、探検隊とは一風変わった話にしますので、お楽しみに^^

  今日はちょっとしたお知らせです^^

  プラットホーム~すべての始まり~

  プラットホーム~すべての始まり~

  プラットホーム~すべての始まり~

  プラットホーム~すべての始まり~

  今日は今までの人物関係の整理です^^

  プラットホーム~すべての始まり~

  プラットホーム~すべての始まり~

  プラットホーム~すべての始まり~

  あけましておめでとうございます^^

  伝説の割り箸を求めて

「ふう。今年ももう終わりですね。」

トリは一年の終わりを家でのんびりと過ごそうとしていた。

テレビでは、大晦日の賑わいが中継されている。

「あら?あれは割り箸さん…」

画面の端に、ふと割り箸を見つけたトリ。

よく見ると、”大晦日特別販売!伝説の割り箸限定20膳!”となっている。

「確か、一日限定5膳でしたよね。大晦日だから、張り切ったのね。」

いつもなら手に入らない伝説の割り箸。しかし今日は特別に20膳が売られるという。

トリは急に欲しくなってきた。

「エリィさんも言ってましたね。伝説の割り箸でご飯を食べると、すごくおいしく感じるって。おせちを伝説の割り箸でいただくのもいいかも…」

そしてトリは、商店街へと足を運んだ。

「はい!いらっしゃい!今日は特別価格だよ!どんと持ってけ~!」

大きな声で商売をする店主達。商店街は人で溢れかえっていて、大賑わいだ。

”どうせならおいしい材料も買っていこうかしら。”

伝説の割り箸に合わせて、料理も手の込んだものにしようと、トリは色んなお店に寄って買い物を進めた。

まだ、伝説の割り箸を手に入れていないのに…

”さて、材料も買ったし、割り箸さんの所へ行きましょうか。”

トリはいくつもの買い物袋をぶら下げながら、割り箸の店へと急いだ。

「はい。ありがとうございました。」

丁度割り箸がお客さんに伝説の割り箸を渡しているところであった。

トリに気づいた割り箸。

「お!トリ。どうしたんだ?」

「さっきテレビで見て。いつもより多く割り箸を売っているみたいですね。私も買いに来ました。」

トリは笑顔で答える。

しかし割り箸は、申し訳なさそうな顔をして

「いや~、すまない。今丁度売り切れたところだったんだ。」

「え…そ、そうですか。まあ仕方ありませんね。私が色々お店に寄ってしまっていたから、買いそびれてしまったんですわ。」

トリは残念そうにその場を去った。

“ヒョコ”

割り箸の影から、バルが顔を出した。

「ねえ割り箸~。トリ姉ちゃんにあの事言わないの?」

「う~ん。まだいいよ。どうせ後から分かることだしな。」





一人トボトボと歩くトリ。少し落ち込んでいた。

その時

「トリ!元気なさそうだけど、どうしたの?」

エリィが声を掛けてきた。

「あ、エリィさん。いえ。大した事は無いんですけど…」

”キラ…”

エリィの買い物袋から、光るものを見つけたトリ。

「あら、それは…」

「あ、これ?ええ。伝説の割り箸よ。今日はいつもより多く売っているって言うじゃない!だから急いで買いにいったの。残り3膳だったから、危なかったわ~。」

エリィは笑顔で答えた。その笑顔が今は憎らしくも思えるトリ。

「良かったですね。私はほんのちょっとの差で買えなかったんです。」

”ハァー…”

とため息をつくトリ。

「残念だったわね。でもいつか手に入れることが出来るわよ。」

ポンポンっと笑顔でトリの背中を叩くエリィ。しかしトリは、いつかではなく、今欲しいのである。

「まあいいですわ。いい材料が手に入ったので、今日は料理で忙しくなりそうです。それではエリィさん、よいお年を。」

ペコッと頭を下げて、トリは歩きだした。

「うん。またね。よいお年を~。」

エリィはそのまま商店街へと向かっていった。お酒でも買い忘れたのであろう。

もうすぐ家に着くというところで、戮姉と戮妹に会った。

「あ、トリちゃんだ~!一杯お買い物したんだね~。」

いつも元気な戮妹。今はその元気を少しでも分けて欲しいトリである。

「ええ。いい材料がたくさん売っていたので…今から料理で大変ですわ。」

「ふ~ん。いいな~。でも私達は伝説の割り箸で食べるから、きっとおいしいはずよ。」

”えっ…伝説の割り箸を…しかも私達って言ったわね…”

「え?お二人とも、伝説の割り箸を手に入れたんですか?」

トリは、知り合いが3人も伝説の割り箸を手に入れた事に、ショックを受けていた。

「うん。今日は早起きして、割り箸さんのお店で並んでいたんだよ!」

「そうそう。初めて使うこの割り箸。今から楽しみだ~。」

二人とも、本当に楽しみにしているようである。

トリは思い切ってたずねた。

「あの…その割り箸、一膳分けていただけませんか…?」

戮姉と戮妹は顔を見合わせて

「う~ん、悪いけどだめよ。私たちも初めて使うんだから。」

「そうですよね。ごめんなさい。今の事は忘れてください。」

トリはペコッとお辞儀をして、その場を立ち去った。

そして自宅で料理を始めた。

「あら、思ったよりも多く出来たわね。バルさんでも呼ぼうかしら。」

トリは伝説の割り箸の事ばかり考えてしまい、いつの間にか一人では食べきれない量を作ってしまっていた。

フォース伝達機でバルに連絡を取るトリ。

「バルさん、明日のお正月、私の家に来ません?おせちを多く作りすぎちゃって…」

「え!いいの?行く!トリ姉ちゃんの料理って、おいしいんだもん!伝説の割り箸もあるし、すごく楽しみだよ!」

なんと妹のバルも伝説の割り箸を手に入れていたのだ!

ますます落ち込むトリ。しかし気を取り直して

「え、ええ。では明日、お待ちしています。」

”プチ”

伝達機を切った後、トリは深いため息をついた。

「ああ。なんで私の周りの人達ばかり、伝説の割り箸を手に入れることが出来たんでしょう…」

まだ知らない人が手に入れたのであれば、諦めもつくが、自分の知り合いや身内が手に入れたとなると、話は別である。

今年は自分に運がなかっただけ。来年はきっといい事があるはず、と自分に言い聞かせてトリは忘れようとしていた。

諦めて眠りにつくトリ。





年が明けた朝。

「はぁ。夢にまで見るなんて…」

伝説の割り箸でおせちを食べる夢を見たトリ。それはそれは、おいしそうに食べていたのである。

元旦だと言うのに、気持ちは落ち込んでいるトリであった。

”コンコン”

「トリ姉ちゃん、あけましておめでと~!」

バルがやってきた。

「バルさん?もう準備は出来ているから、入ってらっしゃい。」

バルが片手に金色に光る割り箸を持って入ってきた。

トリはなるべく、それを見ないようにした。

「よう、トリ。あけましておめでとう。」

バルの後ろから、割り箸が顔を出した。

「あら、割り箸さん。あけましておめでとうございます。」

「あ、トリ姉ちゃん。割り箸さんも一緒にご馳走になりたいんだって。」

「トリが昨日、いい材料を手に入れたって言っていたからな。ちょっとご馳走になりにきたぞ。」

割り箸は片手に買い物袋をぶら下げながら、トリの家に入ってきた。

「ええどうぞ。一人では食べきれないほど作ってしまったので。」

”割り箸さんは、当然自分で作った割り箸をつかうんでしょうね…”

「さて、これは差し入れだ。まずはお酒におつまみ。それに…」

そう言って割り箸は次々とテーブルにおいていった。そして最後に…

”キラ…”

金色に光るものを数本、テーブルに置いた。

「あら、これは…?」

伝説の割り箸である。ちょうど3膳ある。

「ん?ああ。これは昨日から用意していたんだけどな。お前達姉妹には、いつもつけてもらっているお礼だ。」

実は割り箸、昨日からトリ・バル姉妹のために、伝説の割り箸をよけてあったのだ。

実際に昨日作った割り箸は23膳。トリ・バル姉妹に渡すため、わざわざ余分に作ったのである。

「え、本当ですか?ありがとうございます…。」

念願の伝説の割り箸が、今目の前にある。しかも自分の分まで。

さっそく席に座る3人。

「さあトリ。この割り箸を使ってくれ。」

伝説の割り箸を手渡されたトリは、早速割ってみる。

”パキーン”

澄んだ音が部屋に響く。

トリは感動で胸が一杯になった。

そして割り箸とバルも割ると…

”パキーン…”

”ピキーン…”

トリとは違った、澄んだ音がした。

「あら、音が…?」

「ああ、この音は一膳一膳、違うんだ。みんな気づいていないけどな。得したな。この違いが聞けて。」

「ええ。本当に得ですわ。割り箸さん、ありがとうございます。」

”いただきま~す!”

トリは一つつまんで、口へ運んだ。

「お、おいしい…」

「うん!トリ姉ちゃんの料理と、この割り箸が合わさって、すごくおいしいよ!」

噂にたがわぬ割り箸の効果。普段の料理以上においしく感じるのであった。

3人は笑顔で食べ続けた。

”きっと今年もいい年になりますわ”

そう心に思ったトリであった。

             BY かっぱくん^^

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プロフィール


Author:かっぱくん
4サーバー CALLISTOにて生息中の妖怪

頭のお皿は、宇宙から落ちてきた物だと言う噂…



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